デルタ交響詩

デルタ交響詩

題名(ヨミガナ) 

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曲データ 

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解説 

出典・参考文献 

三つの楽章よりなるデルタ交響詩(1) TRUE 20071201 REC01100 0 0 0 1 0 0 クラシック(その他) 器楽曲(管弦楽曲) ミッツノガクショウヨリナルデルタコウキョウシ(1) 米田栄作 日本 1908 2002 吉田盈照 日本 1986 スコア 芝田資料229 独唱、合唱つき管弦楽曲。
第一楽章 木の實が熟れるようにわが廣島よ(テノール独唱)
第二楽章 川の曼陀羅(朗読)
第三楽章 天秤の(ソプラノ独唱、混声合唱)

(歌詞)
米田栄 作著 詩集“川よとわに美しく”より

第一楽章 木の實が熟れるようにわが廣島よ

1.木の實が熟れるように
明るくなっていく川よ
だれに見せようとするのか
まっさ青い水流を
透き通っている波紋を
だれがそれを美しく粧っているのか
だれがそれを優しくいたわっているのか

2.原色いろの雲がちりぢりと
いくすじの水脈に砕けるのも
ふたたび雲のはなびらを継ぎ合わせ
それを身に纏い
しずかに水脈とともに消えていくのも
いったいだれの愛しい行為なんだろうか
いったいだれが川に潜んでいるんだろうか

3.たとえ木の實が熟れて落ちても
いつかは芽をふくように
明るい川よ
いよいよ青くなり まっさ青くなり
藍色となり
その色で慰めようとするのだ 三角州の
憂愁や悔恨や憤怒などを

4.消え去ったものと死んでしまったものも
川の青さの濃淡にあけくれて
水面にひかりがたつとき
おまえらもかえってくるのか
ひとすじ水脈が走ってくる
走ってくる 走ってくるその一瞬を
燃え上がる夕映えいろよ
ああ 鐘が鳴りわたる
水に鐘が鳴りわたる

5.たとえ水の藍いろに溺れても
たとえ川へ引きずりこまれても
たとえ水が夜に躓いても
川よ 隣り合わせに背中合わせに
天がいらっしゃるから
錘をつけて
神様が沈んでいらっしゃるから
木の實のように
わが廣島よ 明るくなっていくのだ

第2、第3楽章の歌詞は(2)へ続く。

米田栄作(1908~2002・8・5)


三つの楽章よりなるデルタ交響詩(2) TRUE 20071201 REC01101 0 0 0 1 0 0 クラシック(その他) 器楽曲(管弦楽曲) ミッツノガクショウヨリナルデルタコウキョウシ(2) 米田栄作 日本 1908 2002 吉田盈照 日本 1986 スコア 芝田資料229

第二楽章 川の曼陀羅

1.青色のうえに い
いろが重なりその上へ
藍いろがながれる
またその上へ
蒼いいろがあふれて
みどりがふかい

2.その色たちを追って
きた光と光を
その色たちへ
その階段へ
よじのぼる雲々と
揉み合い 抱き合い
縋り合い
まみれゆくその色たち

3.くるいはしり
くるいきらめく
身を灼きつくす
その色たち
みどりの炎 炎 炎
炎のみどり
曼陀羅 曼陀羅 曼陀羅

第三楽章 天秤の

廣島は三角州
川の七すじへ
同じ青いろが流れ
同じ方向の風が流れ
同じ落日が砕ける

私のこころは
濃淡二すじ
ひとつは浮き上がり
ひとつは沈んでいる
私のこころへ
明暗二すじ
どちらも同じ寂けさである

海やまのふところに
七すじ 川が光り
その水の反射の中に
ぽつねんと漂いながら
ひとつの錘が浮き上がり
もひとつの錘が沈んでいる
そのまんなかに 私がいて
その投影が垂直

廣島は三角州

米田栄作(1908~2002・8・5)

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